甘木朝倉医師会看護高等専修学校生の「福祉体験学習」感想文より
S・N
今日は、車椅子体験、アイマスク体験、福祉講話がありました。 車椅子、アイマスクは今まで何度か体験したことがあり、戸惑いは無かったが普段自分が見えているものが見えなかったり、歩いているところが車椅子になるとすごく怖さを感じました。車椅子では長い距離を歩くのは初めてで、あんなに凹凸のある道が歩きにくく危ないということを身をもって感じました。少しの段差でも突っかかったり、斜めになっているだけでタイヤが流されて車道に出たりと、普段何の違和感もなく通っている道があんなに大変だとは思わず、驚くことが多かった。また、車椅子からの目線というところでも気付くところがありました。すれ違う自転車がすごく怖く感じました。立っている時の目線より半分低くなり、車道に出ざるを得ないときなど車のライトが目線と一緒になり怖いということを聞いてなるほどと思った。目線が変わるだけでものの速さを速く感じたり、見えなかったものが見えるようになったり、逆に見えていたものが見えなくなるということを感じた。色々な物事に対して見方を変えることの大切さを改めて感じた。
アイマスク体験では、視覚、聴覚、触覚の大切さを感じた。普段の自分は、すべての感覚を持っているけど、視覚がさえぎられると聴覚、触覚、嗅覚すべてにおいて敏感になっているのを感じた。音からいろいろなことを想像し、触れたものから想像し、臭いから想像し、視覚からどれだけ多くの情報を取っているのかということを実感しました。また、隣にいる人にすべてをゆだねること、信頼して歩くということも実感した。そして逆の立場で信頼してもらうためには、周りの情景、状況を詳しく説明すること、想像しやすいように手助けをする事が重要な役目だと思った。 そして、稲本さんの講話を聞いて心に残ったのは、人とのコミュニケーションのために声を大事にしているということと想像の世界という言葉です。声を聞いてその人の今の気持ち、感情を判断しているということ聞いてとても感動した。声が表情になっている、本当にそうだと思った。自分は視覚で判断していることが多いと思う。表に出ている表情と実際の心の表情が同じではないこともあると思う。顔で笑っていても心で泣いていたり、そのような時は声で感じ取ることができるのではないかと思った。人の声というもの深さを感じました。アイマスク体験で感じた「想像する」ということが視覚障害の方にはとても大切な事だということを感じた。自分の動いている範囲、距離を頭に描くことが大事で、自分も普段意識せずに行っていることがとても重要だったということを気付かされた。 バリアフリー、ノーマライゼーション、ユニバーサルデザイン、自分とは少し距離のある言葉だったが、お話を聞いて、自分自身と照らし合わせて理解する事で身近な言葉に感じるようになりました。フルートの演奏も聞かせていただきとても癒されました。素敵な音色をありがとうございました。
以上

T・H  
今日は、車椅子、アイマスク体験、稲本さんのお話を聞くことができてよかった。車椅子は、戸外で乗るには初めてで怖さを感じた。歩道を通る時、通常歩く時にはなんでもないほどの段差や歩道の傾斜を怖いと感じた。横を通る車のタイヤが目線の高さにあることを改めて感じたが、駐車場で車の運転者がバックする時、自分が見えないのではないかとも感じて、ここでも怖いなあと思った。また、車椅子に座っていて下半身を風が通るのをとても感じて寒かった。車椅子を介助するときの上着やひざ掛けなど防寒の大切さを改めて感じた。室内での車椅子介助とは違った難しさを実感した。職員のかたの助言をもらいながら、進むことができた。
アイマスク体験では、今日は知っている人だから歩けたのだと思う。初め、肩に手を置いて歩いてみたが、まっすぐ歩けず、腕につかまりながら歩いた。点字ブロックも、ある所と無い所の区別はできるがそれが直進なのか、分岐点や止まれのサインなのか判らなかった。また、音が近づいてきたり何かが手に触れるだけで不安を感じた。通ったことのある道なのに、説明を聞いても地図が浮かばなかった。歩いていて普段は感じない足から感じる道路の変化にビクッとすることが多かった。介助する側になった時、自分の体験を生かして誘導しようと思ったが、見えているものをどのように説明したらいいのか、言葉に表現することが難しかった。  稲本さんのお話では、まずとても明るく活動的であるというところに驚いた。音声携帯電話や点字の地図を見せていただき、稲本さんの生活の一部に触れることができたように感じる。稲本さんからの質問に、「声」で答えなければ通じないということを言われて改めてわかったが、なかなか大きな声が出せなかった。町で声をかけるのは難しいだろうけど、困っている人を見かけたら声をかけるようにしたいと思う。 稲本さんのフルートは、とてもきれいな音色で感動した。スクリーンの映像と合っていて素敵だった。 今日はいろいろと印象に残る体験をさせていだだき、ありがとうございました。
以上

S・Y
本日は、ピーポートでまず車椅子体験を行った。実習中に車椅子を押すことは、何度もあったが久しぶりに乗る体験をしたが、大きい段差のあるところを上り下りするのは恐怖だった。信頼している友達にしてもらっているのに車椅子が傾くと落ちるのではないかと思い思わず身体に力がはいってしまった。次に、介助する側になった時、車椅子を傾ける角度と重心の変化により、車椅子を軽くうごかすことができることを知った。町の歩道に出たが、道の悪さには改めて驚いた。傾斜や段差や狭さのために、介助していてもとても苦労した。乗っている時も、そのための振動がずっと続き、おりたあとまで下肢や臀部が痛かった。まだまだ、人に優しい環境ではないことに気付いた。  アイマスク体験も恐怖であった。介助者を100%信頼できない状況であった。普段は気にも留めていない車の音、工事の音、人の話し声、風の音などとても響いて聞こえ、五感が研ぎ澄まされた感じがした。点字ブロックの上は、比較的歩きやすかったが、横断歩道のときの段差に引っかかりそうになった。自転車や色々なものもあり、歩道は安全とはいえない。介助者の伝え方の大切さに気付かされた。
稲本さんの講演では、いろいろなグッズを見せていただき、ちょっとした工夫をすることで目の見えない人にもできることが増え、世界が広がることを知った。又、障害者に優しい物や地域や環境とは、すべての人にとっても優しいということにつながることを知った。「千の風になって」は私も好きな曲で楽しみに聞かせていただいた。フルートの音色がとても優しく暖かくて涙が出た。心が洗われるように感じた。  障害とは特別なことではなく、1つの個性であって「みんなちがってみんないい」という金子みすずの詩は、その通りだと思う。  これから、看護、介助する者として働く時、今日感じた事を忘れずにいたいと思う。大それたことはできないが、優しい気持ち、心配りはいつも持っていたいと思う。
以上

A・Y
障害を持っている人の理解を深めるため、車椅子体験、アイマスク体験を行った。 車椅子では、病院では経験できないようなデコボコ道や段差のある歩道を車椅子で移動した。少しの段差にキャスターが引っかかってしまい上手く進めなかったり、斜面ではバランスがとりづらく倒れそうになって難しかった。普段の生活で歩くことが少なく気付かなかったが、車椅子で移動する人にとっては小さな段差でも危険だったり怖い思いをすることがわかった。  車椅子に座る側の体験では、目線が低くなり歩道の横を通る車をすぐ近くに感じて、安全だと分っているのに少し怖かった。又、道を曲がる時や少しの段差でも声をかけてくれると安心し、1つ1つの行動に対しての説明の重要性がわかった。

アイマスク体験は、マスクをすることで目の前が暗闇になり、この世に自分ひとりしかいないような怖さを感じた。援助者の腕を借りて歩いていたが、しがみついて歩きたくなるような不安を感じた。だんだんと暗闇に慣れてくると、聴覚が敏感になり2,3mも離れている人の声がすぐ側に感じたり、車の音がとても大きく聞こえたりして距離感がつかめなくなった。援助者がいないと一歩もまえに進めなかったろうし、もっと長時間のアイマスク体験は不安で心細く耐えられないなと思った。実際の体験で、目に障害を持った方の不便さや精神的な辛さが少しだけ理解できたように思う。  福祉講話をしていただく稲本さんを家まで迎えに行った。事前に習っていたように自己紹介をすると、慣れた感じで声のするほうを向かれ元気の良い声で挨拶をされた。準備をされるのに家の中をスタスタと見えているように歩かれているのには、驚いた。ピーポートに着き、「手引き」を行った。はじめはとても緊張したが、稲本さんがスッと手を置いて「ここですね。さあ、行きますか。」と自然に歩き出されたため、少し緊張がほぐれた。稲本さんは、しっかりと私の肩を押すようにしてスムーズに歩かれる。それがあまりにもスムーズなので私のほうが援助されているようだった。  稲本さんのお話では、実体験を踏まえながらコミュニケーションでは声のトーン、大きさを聞いて相手の気持ちを理解していることや物の位置を教える時は時計の文字盤の位置で教えると解りやすいことなど話していただき、とても勉強になった。実際に点字の地図を見せていただいた。点字を理解するのも大変な努力を要しただろうと思った。見えない生活での生活用品として、手で触れて判断できる時計、音声ガイドの携帯電話も見せていただいた。私の周りには目の不自由な人がいないし、接することも少なかったので気付かなかったが、今回のお話しを聞いてもっと視野を広げて生活して行こうと思った。とても元気よく笑顔で話される稲本さんの姿を見ながら、これまでの苦しみや悲しみも味わってこられたと思うが、持ち前の明るさで乗り越えてこられたのだろうと感じた。フルートの演奏には鳥肌が立つほど感動し、とても癒された。稲本さんからは、元気までもらった気がする。これからの看護する場面でも今回の経験をつなげていきたいと思う。
以上